2013年5月3日

木造と軽鉄(非木造)はどちらが高い?30年間の固定資産税額の差を検証

家の種類を選ぶときに、木造と軽量鉄骨の大きく2つに分かれるところですが、どちらがどれだけ高いのでしょうか?具体的には分からなくても、何となく軽量鉄骨の方が高いんじゃないかという印象があります。具体的にはどのくらい高くなるのかシミュレーションしてみました。

固定資産評価は家を建てるときの請負契約の額面とは異なります。請負契約の中には請け負った会社の利潤なども入っています。都市町村の職員が家屋調査をして「工法が何」「柱が何本」「クロスの部材は何」「設備はこれとこれ」のように細かく見てその家を点数化します。再建築価格といいますが、これが平米単価となります。

各年の固定資産税額は、

(再建築価格×面積×減点補正率×1点当たりの価格)×税率
で求めることができます。再建築価格は先ほどの家屋調査した時に点数化して求められた数値です。私の勤め先の市の再建築価格は24年度の概要調書の32表をみると、木造も非木造も概ね81,000点くらいでした。なお、概要調書というのは、その市町村の固定資産税に関する非常に細かい集計資料のことで、普通はホームページで一般公開されています。

面積は延べ床面積で、「減点補正率」は一般的な軽量鉄骨造りの家の場合は、下記の表のとおりです。評価替えの年に率を変更して、3年間は同じ率を維持します。

2013年建ての建物に適用される経年減点補正率
減点補正率 その年度に適用する減点補正率 備考
経過年数 木造 非木造 年度 木造 非木造
1 0.8000 0.8000 2014 0.8000 0.8000
2 0.7500 0.7500 2015 0.7500 0.7500 評価替え
3 0.7000 0.7000 2016 0.7500 0.7500
4 0.6800 0.6815 2017 0.7500 0.7500
5 0.6500 0.6630 2018 0.6500 0.6630 評価替え
6 0.6300 0.6444 2019 0.6500 0.6630
7 0.6100 0.6259 2020 0.6500 0.6630
8 0.5900 0.6074 2021 0.5900 0.6074 評価替え
9 0.5600 0.5889 2022 0.5900 0.6074
10 0.5400 0.5704 2023 0.5900 0.6074
11 0.5200 0.5519 2024 0.5200 0.5519 評価替え
12 0.5000 0.5333 2025 0.5200 0.5519
13 0.4700 0.5148 2026 0.5200 0.5519
14 0.4500 0.4963 2027 0.4500 0.4963 評価替え
15 0.4300 0.4778 2028 0.4500 0.4963
16 0.4000 0.4593 2029 0.4500 0.4963
17 0.3800 0.4407 2030 0.3800 0.4407 評価替え
18 0.3600 0.4222 2031 0.3800 0.4407
19 0.3400 0.4037 2032 0.3800 0.4407
20 0.3100 0.3852 2033 0.3100 0.3852 評価替え
21 0.2900 0.3667 2034 0.3100 0.3852
22 0.2700 0.3481 3035 0.3100 0.3852
23 0.2500 0.3296 2036 0.2500 0.3296 評価替え
24 0.2200 0.3111 2037 0.2500 0.3296
25 0.2000 0.2926 2038 0.2500 0.3296
26 0.2000 0.2741 2039 0.2000 0.2741 評価替え
27 0.2000 0.2556 2040 0.2000 0.2741
28 0.2000 0.2370 2041 0.2000 0.2741
29 0.2000 0.2185 2042 0.2000 0.2185 評価替え
30 0.2000 0.2000 2043 0.2000 0.2185

最後に「1点当たりの価格」というのは、自治体によって異なりますが、概ね木造で0.99円、非木造で1.10円くらいが設定されています。ここでピンときたかたは鋭い方です。この時点ですでに、同じ点数の家でも1割の差が生じています。加えて、減点補正率が非木造は補正率が下限になるまでの期間が木造よりも長いんです。これが、軽量鉄骨の固定資産税が高くて安くなりづらい原因です。

これらの情報をもとに具体的に固定資産税と都市計画税額(合計1.6%)の差を計算してみました。なお、2013年建て、物価上昇に伴う据え置きは考えず、面積は40坪=132.23平米で、長期優良でない家を仮定しました。その結果が以下の通りです。

2013年建ての建物の税額
税額
経過年数 年度 木造 非木造 差額 備考
1 2014 67,863 75,403 7,540
2 2015 63,621 70,690 7,069 評価替え
3 2016 63,621 70,690 7,069
4 2017 127,242 141,380 14,138
5 2018 110,276 124,980 14,704 評価替え
6 2019 110,276 124,980 14,704
7 2020 110,276 124,980 14,704
8 2021 100,097 114,499 14,402 評価替え
9 2022 100,097 114,499 14,402
10 2023 100,097 114,499 14,402
11 2024 88,221 104,037 15,816 評価替え
12 2025 88,221 104,037 15,816
13 2026 88,221 104,037 15,816
14 2027 76,345 93,556 17,211 評価替え
15 2028 76,345 93,556 17,211
16 2029 76,345 93,556 17,211
17 2030 64,469 83,075 18,606 評価替え
18 2031 64,469 83,075 18,606
19 2032 64,469 83,075 18,606
20 2033 52,593 72,612 20,019 評価替え
21 2034 52,593 72,612 20,019
22 3035 52,593 72,612 20,019
23 2036 42,414 62,131 19,717 評価替え
24 2037 42,414 62,131 19,717
25 2038 42,414 62,131 19,717
26 2039 33,931 51,669 17,738 評価替え
27 2040 33,931 51,669 17,738
28 2041 33,931 51,669 17,738
29 2042 33,931 41,188 7,257 評価替え
30 2043 33,931 41,188 7,257

これを集計すると、30年間で約47万円となりました。同じ広さで同じ点数の家なのに結構な額の差です。30年間なので安いとみるか、高いと見るかはそれぞれの価値観だと思いますが…。家を選ぶときの参考になれば幸いです。

こぼれ話ですが、同じ木造でも2×4工法の方が在来工法よりも安いようですよ。在来工法と同じように石膏ボードなんかを張ったりするんですが、2×4では工法そのもので壁ができていると判断されるので、壁の部材部分が点数に加算されないからだそうです。

にほんブログ村 住まいブログ マイホーム計画中へ

0 コメント:

コメントを投稿